2024年7月17日(水) 梅雨明けを前に、雅の風吹く~サマーコンサート~

やっぱり良いですね。太鼓の響き。ワクワクしてきます。

県に音楽ボランティアとして登録している石井昭仁(和楽器集団・雅の風、代表)さんをお招きし、演奏会を催しました。

お金を払って視聴するコンサートでは会場が広く、舞台は客席より高くて客席との間に距離があります。
毎日の運動で使っている部屋を片付けて、舞台と客席にしました。そのため、舞台と客席の高さが同じ。手を伸ばせばそこに演者がいるという近さです。
生音の響きをこの距離感で体験できること、それが当施設の売り。

普段耳にする太鼓の音色。思い浮かぶのは、大相撲中継で流れるはね太鼓や夏祭りなどの祭囃子。
最初に演奏してくれたのは、桶太鼓。肩掛けにもできるくらい軽く作られているそうです。

軽い作りだそうですが、その響きが体にしっかり伝わってきます。壁や窓ガラスに触れてみると、振動しています。
一人が叩く太鼓の響きがこれほどまでに建物を揺らすのかと、窓ガラスが割れないか、心配になりました。

続いて披露してくれたのは、宮太鼓。桶太鼓は馬の革だそうですが、宮太鼓には牛の革が用いられているそうです。

三味線では耳馴染みのある、さくらさくら 荒城の月、こきりこ節、そして、いつもはメンバー総出で演奏するという大銀鱗(だいぎんりん)を披露してくれました。

当り鉦(あたりがね)や手拍子(ちゃっぽ)、といった鳴物も披露してくれました。鳴物の速いテンポを耳にすると、夏まつりの気分が高まり、楽しくなってきます。

締め太鼓、平太鼓での演奏も披露してくれました。

平太鼓、桶太鼓、締め太鼓、宮太鼓を並べてパーカッションのように演奏する太鼓の響きは、日本を飛び越えてブラジルの民族音楽の音色が広がっているかのようでした。

最後は、飛び入りで利用者も参加し、太鼓を叩かせてもらいました。

1時間という限りある時間の中で、太鼓、三味線、鳴物と、たくさん演奏して頂きました。
日頃から音楽に親しんでいますが、生の音や太鼓の演奏を聞く機会はありません。

梅雨入り前の、貴重なひと時となりました。