第二十六号 頑張る人達へ
孔子は言いました…「人生で一番大切なのは、思いやりです」
イエス・キリストは言いました…「愛がなければすべては空しい」
親鸞は言いました…「善悪を超える存在は、愛と許ししかない」
マザーテレサは言いました…「愛を種まきして熟するのを待つと、平和と言う果実が
実ります」とです。
以上の言葉を、私なりに吟味してみると、人生にとって『愛』は大切な行為であると結論付けられました。ここのところ『愛』をテーマにした詩を掲載してもらっていますが、ひとことで『愛』と言っても、そこに寄せる想いは様々ではないでしょうか。
初めの詩は、私の娘世代の子の頑張りを書いてみました。実際には子供のいない私ですが、父親は「こんな気持ちなのかしら?」と、想像しながら書きました。読んでみてください。
〈頑張る君へpart1〉
GROUNDに行くたびに思い出す
君は元気にしているだろうか
嫌な思いをしていないだろうか
ご飯をきちんと食べているだろうか
年齢や性別も
生まれ育った環境さえも
まるで異なる君なのに
二度目の出会いで
優しさに触れ
三度目の出会いで
伴走を快く引き受けてくれた
そんな君は
富良野の大地を染めて咲く
ラベンダーの鼻のように
可憐で 美しく
ほんのりピンク色した 桃の花のような
甘く優美な香りを残して
僕の心に溢れているのです
・・・・
もしも今
誰かに 苦しめられているのなら
すぐに飛んでいき
君を 守ってあげたい
もしも今
何かに迷っているのなら
君の目を見つめ
せめて 話を聞いてあげたい
もしも今
眠れぬ夜を過ごしているのなら
そっと肩に手を回し
君の心を 温めてあげたい
もしも今
悲しみの涙で頬を濡らしているのなら
光の中を 君と手を繋ぎ
暗然たる心に
さよならを告げよう
・・・・
GROUNDに行くたびに考える
今度いつ会えるのか
君の周りには
いつでも 優しい風が吹いている
家族を思い
友を想い
そして 故郷を思う
君だからこそ
沢山の友から
慕われ
愛される
そんな優しい
君だからこそ
いつでも
君の近くを
歩いていたい
▽いかがですか?娘さんのいる皆さんの気持ちと似ている部分はありましたか?実の子はいなくても、人生長く生きているうちに疑似体験はできるものですね。
最近では意識的に結婚しない人たちも増えているようですが、結婚することで、自らの人生という世界が広がるのも事実です。その反対に、結婚しない人生もまた同様で、自分の違った世界を見いだせるのではないでしょうか。
残念なのは、二つの人生を同時に生きられないことです。それはちょっと我がままですよね。 私の家庭は妻や私の努力も空しく、子供はできませんでした。しかし、それもまた私の人生です。
次の詩は、子供を産んで育てるという、私にはできなかった経験を、立派にやり遂げた人をモデルにして作りました。どうぞ読んでみてください。
〈青い空と光る雲(頑張る気にへ番外編)〉
君の瞳に映る穹蒼は
深く澄んだ清かな青色をして
丸で心がそのまま現われているようだ
君の暖かなその胸の奥には
誰も穢すことができない純真無垢な
花が咲いていることだろう
君の 柔らかで 繊細な掌に包まれて
二つの命が育まれたのだね
やがてその二つの命は
それぞれ光り輝き
新たな愛を
紡ぎだすことだろう
・・・・
君が空に向けて両手を広げれば
全身から放たれる
光が雲に反射して
地球に平和をもたらし
君が歩いた大地には
誰もが見たことのない
七色な花が咲き乱れ
君の優しく穏やかなその声に
鶯でさえ嫉妬するだろう
そうして 僕の乾いた心の中にも
一輪の小さな蕾が
花開くことだろう
▽生きていると、苦しみもあり、悲しみもあり、辛い出来事もありますね。
しかし、それを超えた時こそ、今まで感じたことのない喜びがあるのですね。
それは、60年を生きた今だからこそ言えることです。
そんなことを想うと、年を重ねることさえ嬉しくなります。重ねた年は私の宝物です…
私は目を失くしましたが、PCなどの機器を用いること、多くの人の手を借りることで、住む世界が見えている日々以上に広がりました。感謝の気持ちを持つことも出来ました。私の歩んだ60年を振り返ってみると、まんざら世の中は捨てたものでは無いと感じます。ありがとうございました。
石田眞人でした
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