今年は誰にとっても、大変な一年でした。我々の施設も、面会や外出などの制限に踏み切り、なんとか感染者を出さずに年末を迎えることができました。ご協力くださった皆様に感謝です。

一番には、感染予防とはいえ、制限された生活を強いられた利用者の皆様には申し訳なく思うと同時に、やはり協力していただいたことに感謝です。

年度が始まる4月1日。最寄り駅のベンチに、これから先どうなるのかが分からない不安に駆られてぼんやりと腰かけていた時、いつしか二言三言言葉を交わすようになっていた駅の清掃員の方が、暖かい缶コーヒーを差し入れてくれました。

無力な自分に情けなくなっていましたが、まだ自分は必要とされている!とそっと肩を押してもらえた、そんな気分になりました。

仕事納めとなった昨日の朝、またお会いすることができました。筆者のほうから声をかけ、あの日うれしかったこと、ありがたかったことを伝えました。

医療従事者への感謝の表すため、青色の照明を点したり、ブルーインパルスが飛びました。それはそれで意味のあることなのかもしれませんが、感謝の気持ちがあるのなら、一人一人が感染者にならないこと。これが一番の感謝の表し方なのではないか、最近よくそうもいます。

感染者を減らして、医療従事者に日常の生活を取り戻してもらうこと、それが感謝を行動で表している、そう思います。

感染状況はますます厳しくなっています。皆様におかれまして、ご自愛の上、よいお年お迎えくださいませ。